2009年06月02日

「グリーンヒル」 古谷 実



どうしようもない大学生が、どうしようもないリーダー率いるバイクチームに入るのだが――

古谷マンガはどうにもやみつきになりますね。
人生に希望を見出せない負け犬的な若者が、妙なきっかけでかわいい女の子と出会い、葛藤し、勝ったり負けたり、という姿が、繰り返し描かれるのが、最近の古谷マンガの特徴ですが、この頃はまだ、キャラクターが一本化されてませんね。ずっと負けっぱなしのリーダーが不憫でなりません(笑) 古谷マンガの中でも小道具でバイクが出てくる作品は、不思議と生き生きしているような気がします。バイクってまたがるだけで非日常に連れてってくれる魔法の乗り物だもんね。
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「世界は密室でできている。」舞城 王太郎

世界は密室でできている。―THE WORLD IS MADE OUT OF CLOSED ROOMS (講談社文庫)

十五歳の僕と十四歳にして名探偵のルンババは、家も隣の親友同士。
中三の修学旅行で東京へ行った僕らは、風変わりな姉妹と知り合った。
僕らの冒険はそこから始まる。地元の高校に進学し大学受験――
そんな十代の折々に待ち受ける密室殺人事件の数々に、ルンババと僕は立ち向かう。

いやー。文章を読んでいるだけで楽しいですね。さすが王太郎。
音楽的なフレーズが続く文体は、思わず音読したくなるくらいです。
正直に言うと、本格が苦手な僕としては、
密室云々のところは読み飛ばし対象だったのですが、
それ以外の部分がなんとも甘酸っぱくて堪りません。
ミステリというよりも、青春小説として楽しませてもらいました。

★★★★☆
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「萌える男」 本田 透

萌える男 (ちくま新書)
本田 透
筑摩書房
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なぜオタク男たちは2次元キャラクターに「萌え」るのか。
「萌える」という行為にはどういう意味があるのか。
「萌える」男に純愛を求める者が多いのはなぜか。
現代社会論とジェンダー論、実存の観点から答える明快な解説書。

本田透は立ち位置(喪男)がしっかりしているだけに論理にブレがない。
恋愛資本主義が崩壊しつつあるだけに、今後も萌える男は増え続けていくに違いない。

★★★★☆
posted by レイバック at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする